魔術師達の扱う魔法は集めた叡智と知識によって扱われている崇高な術である。
元々このβを見つけ出した魔術師達は、あらゆる世界の魔法を研究する上で魔力を練りやすい、適応しやすい体質を持った者達であったとされる。
β世界の魔力 |
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β世界の魔力の存在に気付いた魔術師達はβ世界に滞在するようになった。
β世界の魔力を使用する術を魔術師達はずっと探していたが、うまく行かず…。しかし、βが起きた際にようやくβの意思がバラトに囁きかけ、βの魔力をバラト、ウルフ、ボイド etc…がそれぞれの役割ごとに使えるようになった。
魔術師達の魔力 |
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元外界者の魔術師達の魔力 |
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ノアの民はβに従属する程に魔法に恵まれていく。
現在ノアの殆どがβとバラトの意思に基づき動いている為、非常に魔法に恵まれている。
その為魔法陣が無くても簡単に皆魔法を扱う事ができる。そして魔力が頻繁に使われる中でも死に至りにくい頑丈な魔力を纏った肉体となっている。
魔法は変換しなければ扱う事が出来ない訳だが、ノアの民はリングや魔法陣を使えば簡単に魔法を使う事ができる。
また、ノアの民の体はβ世界の魔力をゆっくり自身の魔力に変換するようこの世界に入った瞬間から作り替えられている為、その者に適した形に魔力の質や形は変わる。
故にリング等の変換器が無くてもノアの民達は魔法を使う事が出来るが、その場合は消費が速く使いすぎると魔力欠乏症になってしまう。
自身の魔力の器等は修行により広げたり器そのものを特殊なものに作り替えたり等が可能である。
魔法の制御や魔法を使うことに慣れていない者等が平等に、そして秩序的に魔法を使えるように
β世界での魔術師達は皆リング(効果付与指輪)を付ける事を義務化されている。
(指輪以外にもイヤリングやネックレス、ブレスレットなど形態は様々)
魔術師達は基本リングの力で魔力を変換し魔法出力を行っている。
外界から来た者達は基本魔法の使えない者が多いためこの出力機を使うことで魔法を徐々に習得していく。
バラト等の魔術師は元から魔法が使える崇高な民達なので、リング無しでも魔法は使えるのだが、リングは様々な良い効果があるために純粋な魔術師でもつけていることが多い。
(身体に影響が無い範囲で魔法や魔力を調節してくれたり暴走などによる被害を抑える)
また、β世界では殆ど魔法を使った生活となっているため外界者でも生活が出来るようリングが一番最初に手渡される。
※
ウルフの場合はエネルギー消費が激しく、イベルセスタの加護でもらっているエネルギーを使い果たすと自身の魔力も一緒に使い果たしてしまうことが多く、
魔力欠乏症になりやすい。
リングは指輪以外にもネックレス、ブレスレット、首輪、イヤリングなど様々あるが、リングは魔法を発動する際に安定しやすい円状であり刻印で魔法陣を埋め込みやすい為リングが最も多用されている。
魔力抑制、魔力増長等以外にも、元々何らかの魔法が組み込まれておりリングに魔力を流すだけで組み込まれた魔法が使えるという物もある。
魔術師や魔法陣知識のある者は自分で好きにリングに魔法を組み込んで独自のリングを作ったりする事も可能である。
この世界ではあらゆる場面において契約魔法が使われる。
例えば仕事や簡易的なバイト、戒律の遵守やこの世界にノアの民として生活を始める際、何らかの約束や取引、契約の際等に一々契約魔法を行う。
これは外界調査で異世界の民と接触した際にも同様である。
簡単な口約束程度でも契約魔法が用いられることが多い。
これは、魔法を使うことでどういった取引がなされたかなどの記録が残るためである。
人間世界でいうデータ化や文書化に近い形であり、それを魔法を使うだけで簡単に出来るため皆自分自身を守る意味合いでも気軽に契約魔法を使っている。
契約とは、自分にとって優位な取り決めを行う為のものであるという教えがある。
むしろ自分にとって不利になる契約は決して結んではいけないとされている。
これは外部調査へ出向いた際、叡智(情報)を得る事はあってもこちらの叡智(情報)を与える事は決してあってはいけないという厳しい戒律によるものである。
その為この世界では何事も非常にずる賢く、契約によって何らかの利益がある・互いに利益がある・利益は無いが損は無い時ぐらいしか契約を結んではいけないのだ。
博打など御法度。
特に魔法知識の浅い者は、契約内容をよく理解出来ていない・解読出来ていないまま魔法契約を結んだりすると痛い目を見る。
契約内容がどういった物なのか・自分にとってどんな不利益があるのか等を全て把握し飲み込まなければ、物によっては死ぬまで働かされようとする等悪徳な魔法契約もある為十分注意が必要である。
きちんと契約魔法の説明をしなかったり読み込みを待たず契約を結ばせて来ようとする場合は契約しない方が良い。
何か不当な契約がなされた時にはバラトやバラトの派遣したハーヒルダウムの管理職等が出向くが、バラトならば不当な契約を働いた方よりも騙された方に大きな罰が与えられる。
バラトの大半はこの世界にやって来た魔術師であり、非常に狡賢く利益や叡智にのみ執着する為この場合は罰するべきは騙された側という判断が下るのである。
オリジンの魔術師でない管理職員などならばある程度寄り添った対応をしてくれる為双方に軽いお咎め程度で済んだりする。(それでも騙された側にも罪を与えるという戒律になっているため)
境界の外には侵蝕地と暗闇の森が転々と広がっている。
場所によっては魔力が全く無く魔法が使えない地や、修行に使われる場所など様々な場所が存在する。
しかし基本境界の外へ行くことは無闇矢鱈には禁止されている。
境界の外ではコルニクスによる四則演算魔法術式が働かないため、何か問題が生じた際の時間修復や防衛措置、侵蝕の阻害等が行われない。
そのため境界の外へ出れば命の危険があるという事になる。
境界の外で死ねば、魂はこの世界で再び新たな命として輪廻し、一から修行も勉学もやり直しとなってしまう。
叡智を学び魔法を使いこなせるようになるため、魔術師達はβへ招き入れた外界者達に学問を学ばせる。
βでは魔法は一般的な物で有り、外界調査による叡智収集にも魔法習得は必須であるためである。
その為生徒達は年齢を問わず、〝魔術学〟中心として様々な分野を学ぶ。
【学問項目】
リングは指輪以外にもネックレス、ブレスレット、首輪、イヤリングなど様々あるが、リングは魔法を発動する際に安定しやすい円状であり刻印で魔法陣を埋め込みやすい為リングが最も多用されている。
魔力抑制、魔力増長等以外にも、元々何らかの魔法が組み込まれておりリングに魔力を流すだけで組み込まれた魔法が使えるという物もある。
その為まだ魔術師として未熟な外界者等が魔法を扱う為の練習として、また生活のためリングを多用する事が求められる。
魔術師や魔法陣知識のある者は自分で好きにリングに魔法を組み込んで独自のリングを作ったりする事も可能である。
リングは基本皆着用を義務化されており、各々が好きなスタイルで用いている。
リングの別形態。
街においてあるポータルや窯などは様々な形で存在している。
どれも事前に魔方式が刻み込まれていたり魔力が込められているものであるため。
指示するだけで動き出したり魔力を込めることで魔法が自動的に発動するなど、術者の力を伴わずとも魔法が使えるようになっている。
魔力を込めたり流すこと自体がまだ未熟な者等は出力用リングを用いて魔道具を使う事が可能である。
見た目はブラックコーヒーのような黒に近い焦茶の飲み物。
この世界で言ういわゆるエナジードリンク。魔力欠乏症気味な者が飲んだりすると元気が出る。
しかし毎日飲むようなものではあまり無い。味は好みが分かれるが魔術師は美味しいという者が多い。だがかなり癖がある味であることは確か。
ノーイ達が飲んだ際は激苦まずな水だった。