魔術師
【現在の魔術師達の種類】
α | 神格世界 | リーゼルヴェインも含まれる |
β | β世界・βの意思 | Fel、イベルセスタ、カーストリー、ケートスセプト、侵蝕種 |
γ | 魔術師 |
外界からやって来た最初の魔術師達 |
Δ | 外界者 |
外界に存在する生命体 |
Ε |
β者 |
元外界者の魔術師(※多種多様の民族が入り乱れている)
|
Ζ | コルニクス |
外界からやって来たカラス頭の者達 |
Ι | 帰還児 |
外界生まれの魔術師・β者 |
知識欲に取り憑かれあらゆる世界を旅して魔力を高めてきた強欲な連中。
βの地を荒らす者のみを殺害する虚族に魔術師達は怯え撤退を考えるも、それ以外では危害を加える様子の無い虚族に魔術達は接触し対話を図った。
(神格世界の真相に近いと考えられるβにて出会った未知の人外故に、何か神格世界への手がかりでは無いかという知識欲から行動に至った)
その後XX(裏切り)による戦争でβ世界の意思(Felの意思)が目覚め、叡智を守ろうとする魔術師達の一部(バラト)と通じ合った事から虚族とも和解した。
魔術師らは虚族を「リーゼル・ヴェイン」(=βの使い?)と呼び、彼らから深淵の存在と知識を授かった。
βの意思とも接続した事等からもβ世界が叡智の保管にとても優れている事が分かり、神格世界の秘密を解き明かす為にもβ世界を調査し滞在する事は最適だと考え、魔術師達はその後β世界を拠点に叡智を集めるようになった。
βに受け入れられ魔術師となった元外界者達。
βに入ると同時に記憶の消去が行われる為、生まれて来た世界の知識や人格、思想等もリセットされる。
外界者である為種族・思想等全てが異なっているが、βに入ると同時に魔術師達と近い姿に変えられる。
(その為体質なども改善される。例えば毒の体を持つ者ならば毒を持たない体になる)
また、魔力やその素養が無い種族でも、β世界で集めた叡智によりどんな者にも魔力と魔術は扱えるよう教え導くことが可能となっている。
※魔法が自分で扱えるレベルになるまではリングを支給される為リングを付ければ誰でも魔法で必要最低限の生活は送れる。
β者から抜き取った外界の記憶などは叡智として深淵に沈む。叡智がβで暮らす対価となっている。
魔術師達と同じく外界から知識を求めてやって来た者達。
複雑な計算が得意な賢い種族で、その頭の回転率はバラトを超えている。外見はカラス頭の人間。
最も難解で人の知識では理解不能とされている四則演算魔術を全て熟知しβの結界の組替・開発・改良・管理を主に行っている。
また、コルニクスは求めるものが知識だけである為罪人の処罰等で判決を下す場合にコルニクスの証言はボイドと同様信用度が高い。
魔術はよく使うが魔法は基本使う事が少ない、錬金術師のような存在。
【コルニクスの歴史】
かつてコルニクスの居た世界にFelの欠片らしき粒子が発見された。
しかしその粒子はきちんと分析する間もなく消滅(神格世界に還元された)してしまい、コルニクスは途中まで解析出来た知識で世界を捨て、世界を渡り、やがてβへと辿り着いた。辿り着いたのは魔術師達とほぼ同時期であったと考えられる。
外界で子供を産んだ魔術師達は早い段階でβに帰還し子供をβ者とする必要がある。(場合によってはβに受け入れられない場合もある為)
親によって成長も出産も異なるので連れ帰るタイミングは一概には言えない。
帰還児は生まれは外界だが育ちがβとなるため、βで育った子供と比べて魔法知識やあらゆる常識のスタートが違う場合があるのが特徴。
(帰還児は大抵赤ん坊の状態でβに帰還する為叡智が足りない。その為記憶が消される等が基本無い)
侵蝕 / 侵蝕種
白い侵蝕地に発生する真っ白な怪物。
魔術師が侵蝕種や侵蝕地に触れると触れた部分が白ずみ、重度の魔力欠乏症となって死に至ってしまう。
この世界において決して無くならない存在であり、この世界にとっては必要な存在であるとされている。
外界からの異物に対して攻撃をしている為、共存は不可能であり肉体や魂の情報を書き換えようにも神格世界の叡智が無ければ困難であるとされている。
魔術師が多く居住する都市周辺には結界を張り侵蝕種や侵蝕の影響を妨げている事で対処しているが、時折大きな弊害により結界に亀裂が生じる事もあるが叡智の獲得が進んだ事でもう何百年とそのような事態は起こっていない。
ダブルクロス…その言葉は今はもう口にしてはいない。
ダブルクロスとは『裏切り』を意味する。
XXは裏切りそのものと、裏切り者達の事を指す。
XXはかつて叡智を奪い逃走しようとした裏切り者達であり、β世界に最初に立ち入った魔術師達の一部である。
この裏切りはβが目覚める前に起こった魔術師達同士の内部抗争であり、リーゼル・ヴェインらの牽制やβの異様なエネルギー質量に、調査を諦めβを出よう意見が対立した結果起こった。
XXはβの調査を諦めない魔術師達に、意見がまとまる事は無いと諦め集めた各世界の叡智を持って別世界へと逃亡しようとした。
それにより魔術師達は怒り、XXと魔術師達で戦争が勃発。
殺し合いにまで発展しようとした際にβの意思が目覚めた。
βは魔術師達の味方をし、XXを殺そうとする魔術師達の考えを諫めた。
XX達は殺さず、侵蝕地とされる侵蝕世界に魔力を奪った状態で住まわせる決断を促した。
XXの中には存在その物が叡智である者や、叡智を奪い返せないようにした者などがいたこともあり、魔術師達も殺してしまって叡智を失うよりは搾取を考えた。
XXは侵蝕世界という流刑地で行き、叡智を返還させた後で記憶や一切の情報を消してβから追い出した。
βとバラトの判断で、βに残ることを許されたXXは魔術師に戻り、滞在している。
XXはある意味βに命を救われたと言っても良い。
β - ベータ -
βはこの世界そのものでありこの世界の意思である。
βはバラトのみに囁きかけその意思を伝える。
他にもこの世界全体に蔓延っている黒い木の根に意思が宿っているとされており、現在はその根に付随した位置に教会が立てられている。
リーゼルヴェインが扱う言語等を黒一色に白い文字で刻んでおり、それらを用いた神聖な空間にてバラト以外の魔術師達も極稀にβの意思をくみ取る事が出来るのだと言う。
βは言語を話さず、脳に直接情報を流し込んでくるとされている。
【NO-I世界において】
Felの残滓であり欠片。体の一部である為Felそのものでは無いが意思の一部が宿っている
この世界に棲む超存在。神格世界の民。
同じような姿をした者が何体か存在し、その中の代表一体がリーゼル・ヴェインと呼ばれている。
彼らはこの世界の暗い場所に棲み、極稀に光ある地上へと上がってくる。
基本的に怠惰で、言語が使えるがほぼ解読は不可能で、会話の代わりに口から吐いた蒸気で感情や情報を示す。
怠惰なリーゼル・ヴェインであるが、魔術師達がβ世界へ来て間もない頃は魔術師を敵として殺害していたこともある。
絶対的力を持っており今でも悪さをする者がいれば深淵より一瞬で地上に現れ殺害を行う。
恐ろしい力を持った超存在ではあるが、基本的には善性が強いとされ、今は魔術師達の存在を認め攻撃はせず共存を行なっている。
βの意志の友のような存在達である。
【NO-I世界において】
〝虚族(ボッシュボヲノア)〟と呼ばれる屍族の親戚的種族。
高温多湿と暗闇を好み、怠惰である事が特徴。
この世界にただ一匹だけ存在する真っ黒な姿を象った三つ叉の浮遊猫。
瞳は無く、口元は常に不気味に笑っている。体は半分透けている。
非常に気まぐれな性格で神出鬼没な存在。仮死体験をした時や死者との交信を試みた時等に姿を見かける事がある。
この世界ではノアの民達の幸運の象徴として愛され祀られている。
定期的に開催されるお祭りや学術院の学術祭にてよくカーストリーの形を象った物が飾られたり売られたりする。
気まぐれである為絶対ではないが、死者の魂を呼び戻してくれたり神格世界に気に入って運んで行ったり等してくれる。
また、外界にて戻って来れなくなった魂を回収してくれる等、時折大きな貢献をしてくれる。
【NO-I世界において】
PP。
この世界を好んで訪れているが、来訪しているだけでNO-I世界へ連れ帰る事は非常に極稀。
黒と赤の双頭の狼。
この世界における全ての炎の源であり光の象徴ともされている。
イベルセスタは基本火山から下りてくることは無いが、時折忽然と居なくなっている事がたまにある。
何処へ姿を消しているのかは不明…
イベルセスタが姿を消している間はこの世界の火全てが一時的に消滅する。
月蝕等と同じで定期的に起こることであるため、都市には魔法による光やネオンに光る生命体などが漂っている。
イベルセスタを祀るウルフの領土では、イベルセスタがいない間は暗闇の中生命の光のみで生活を行っている。
【NO-I世界において】
フェルの欠片に残っていたデルの痕跡から生まれたとされる存在。故に炎族であると考えられる
神出鬼没な超存在。
ケートスセプトが現れると空は海の中のような幻想的空に変わり、その空を泳ぐようにしてケートスセプトは過ぎ去る。
ケートスセプトが現れ空が海のようになっている間、その空の下の魔力と呼ばれるエネルギーは一時的に全て消え失せ魔力暴走を引き起こした者等も一命を取り留める。
魔力を吸収することから、ケートスセプトも侵蝕種の一種なのでは無いかという研究が進んでいる。
魔力の澱みなどを察知し現れるため、害獣では無くβ世界の魔力調整のために存在する重要な存在とされている。
【NO-I世界において】
大型PP。
もしくはフェルの欠片の一部から生まれた存在であると考えられる。謎めいた存在
βに認められた魔術師達を治める者達。
βの意思を聞き入れ、外界調査の指揮を取ったり調査へ向かう魔術師を選定したりする。
他にも罪人の処理や外界者の対応、アルスの監視、魔術師の育成に必要な教育機関の整備やカリキュラムの強化等様々な事柄を担っている。
バラトはβに認められその加護を受けている為魔法や魔術知識を習熟したエリート集団となっている。
(全ての叡智を頭に入れる事は不可能。それが可能なのは神格のみ。)
バラトはβ世界にいればどこにいてもβの意思を伝えられる事があるが、他ノアと同様黒い根の側ではよりβの意思をくみ取る事が出来る。
故にバラトはバラト・ヴァ(ハーヒルダウム)と呼ばれる根を中心に建設された魔法都市を拠点としている。
そこは他世界で言う政府のような存在で、β世界内の様々な事を決定・方針を練ったり等している。
【バラトの資格】 |
基本的にはバラトはこのβに来た瞬間からβの意思によって決定されていると考えられる。 バラトに共通しているのは、バラトは皆βの意思を聞き取る事が出来るという点だ。 そして勉学においても魔法の習熟が早く、魔術の知識もすぐに頭に入ってくるため優秀とされる。 |
βにて存在する深淵の魔法習得者。
習得するには長い年月と一定期間魔法を一切使わない状態でいる必要があるらしいが詳細な修行方法は不明。
なろうと思って簡単になれるものでは無く、本人の素養が大きく関わってくるらしい。
魔法を使っている間の事をボイド化と言い、ボイド化している間は全身が真っ黒な不気味な姿となる。
その状態だとβに存在する深淵へと行き来することが可能となる為、深淵での情報管理やβ全体の聴取を担っている。
その為ボイドには嘘をつく事が出来ない。
又、βのあらゆる影や闇と繋がっている為何処へでも移動出来、それは外界においても外界の影や闇についての叡智が集まれば可能となる。
そして人の影に入り込めばその人物の人となりや思考、記憶等まで読めてしまう。
【ボイドの精神】 |
ボイドは深淵に通じる力である為、ボイドになるには至る世界に存在する〝闇〟そのものについての教養が必要となって来るとされる。 その為ボイドに関する授業は非常に危険で、完全なる隔離空間や結界内にて行う。 ボイドとなる課程ではまず、魔法の使えない・魔力も非常に薄い…無防備な状態を長期間強いられると言う。 そして一度深淵となる為に心を虚無にする必要があるらしい。 感情を殺したり壊したりするのでは無い。完全に無とする。そうしなければ逆に精神が汚染され、壊されてしまうから。 しかし基本そうするのは授業中だけとなっている。それでも直に自分の力で虚無化出来るようになっていき、そうした修行を続ける事で深淵化が可能となる。 そのためボイドとなっている間はあらゆる感情が無となっているため機械的に行動するのみとなる。 |
【リーゼル・ヴェインとの関係値】 |
深淵・闇・影と呼ばれる物の真理へ進むために、魔術師達は深淵へと容易く出入りしているリーゼル・ヴェインとの対話から深淵の解明をして行き、深淵へ行くための魔法・魔術の探求を続けた結果〝ボイド化〟を成し得た。 リーゼル・ヴェインは魔術においての崇高な知識がある訳では無く、βへやって来た時から全員が当たり前に深淵を行き来していた。 |
【深淵の神髄】 |
深淵とは、ある世界では闇、ある世界では恐怖、ある世界では虚無、ある世界では終末 等様々な形で存在する。 ボイドの師であり深淵を棲家とするリーゼル・ヴェインは、闇の中を自由に移動し、恐怖の感情を享受しているかのように見える。 通常ボイド化出来るようになるには、永遠に闇の中を彷徨い続けるか、永遠に心を失い続けるような恐怖と絶望の中に途方も無い程の期間滞在するか、人間や生物が抱く恐怖や絶望を一気に全て流し込まれる必要があるとされる。 とにかく、生命のある存在としてはいられなくなる程の深淵を覗き見て深淵に沈み込む事が必要となるようだ。 そんな事をすれば通常ならば生命は自害したり、精神が狂い死んだり、心を失い廃人となってしまう。 しかしそうはならないままで永遠に近い時を深淵を覗き込み続けなければならない。 他には機械だったり、元から闇そのものとしての器として創られたり生み出されたものならば可能であるとされる。 (例. BIRD BOXの闇そのものや、ホロウナイトの主人公等…) リーゼル・ヴェインはそれを生まれた時から行えているのだが、リーゼル・ヴェインの特異な部分は、リーゼル・ヴェインは深淵に近い存在でありながらも保有している魔力は〝生命エネルギー〟に満ちた光物質であることだった。 それもあらゆる世界で同等のことが行えるとされる。 (β以外に住み着いているボッシュボヲノアもいることが確認されているため) 魔術師達は現在ボッシュボヲノアや外界から集めた叡智により、心を失わずに深淵の力を引き出す術を編み出した。 その術に適正のあった者達がボイドである。 |
βに存在する神格の一つであるイベルセスタの加護により力を得た魔術師達の総称。
主に炎属性の魔法を使う事が出来、姿形も狼の姿に変わる。
炎と言ってもただの炎では無く、あらゆる炎に成り代わり、またあらゆる炎を消し去る事が出来る特別な力である。
ウルフは全ての炎・光の源であるとされ、リーゼル・ヴェインや神格世界の探求から、イベルセスタはβを殺害した神格の力から発生した存在で有り、それだけ強い力を有しているとされている。
故にウルフはどの魔術師の魔法よりも強い。
主にウルフはイベルセスタに認められた者だけがなる事が出来、イベルセスタの意思を感じたり何かしらのきっかけにより認められたことを認識出来るらしい。
その他には、指を切り血を炙った際に血だけが焦げ肉体は焦げないかどうか等で認められたか判断する方法もある。
イベルセスタがどう言った理由から認めるのかは分かっていないが、βにやって来た瞬間からイベルセスタはもしかしたらβと共に外界者を監視し見極めているのかもしれない。
【外界調査でのウルフ】 |
ウルフは全ての光・炎の源である事から、どんなに暗い外界においても光源を生み出す事が出来る。 また、ウルフの魔力はイベルセスタの加護により護られ、イベルセスタのエネルギーを借りている状態に近いので外界の何処へ行ってもその力は奪われる事が無い。 その為世界構造的に全ての物質・生命が無力化される世界であったとしてもウルフにおいてのみは魔力を保ち続ける事が出来るし奪われる事も無い。 そして一番のウルフとしての真価は自身の魔力を他の魔術師に分け与える事が出来る事だ。 火をくべるように、特別な魔法や魔法陣を用いること無く他者に魔力を供給出来る。 |
死と魂のエキスパートと言った魔術師達。
死に関しての叡智も集まっているβ世界では、死は存在するものの蘇生や延命、アンデッド化等が可能となっている。
また、死んだ後の魂や肉体をどうするか。
またこの世界に蘇生されるのか別世界に魂の記憶情報を削除して転生させるのか等が死の専門家であるコープス達が先導し行っている。
罪人に関しても、危険ならば命を奪った後で蘇生も転生もさせず魂を拘置したり出来る。
ただし、外界での死はその世界でのルールが適用されるので関与出来ない。叡智を集めれば当然その世界のルールすらも組み替える事は可能であるが、魔術師達の目的は叡智を集めることであり、世界の崩壊やβを引き金とした世界戦争などは望んでいない。
しかし外界で死んだものの遺体をβに持ち帰るなどすれば、コープスが外界調査で死者が得た情報だけを抜き取り蘇生させたり出来る。
その世界と強く魂が結びついてしまいβに引き戻せない場合には情報のみを抜き取り完全な〝死体〟として扱う事になる。
他にも仮死状態や死んで間もない者を利用して神格世界の情報を集める分野にも流通している。
しかし死体に多く触れたり墓を掘ったりと地味で陰惨な作業も多い為大変な職業である。
情報収集~蘇生・死体処理までを担う。
【カーストリーとの関係値】 |
死者蘇生が可能なコープスは主にカーストリーとの交流が深く、カーストリーもその魔術師を気に入っている傾向にある。 外界にて死亡した者で、蘇生が不可能となってしまった場合等でも、カーストリーは神格だからなのかそういった法則性等関係無しに魂を持ち帰ってきたりどこか別の場所へ運んだり出来る。 しかしカーストリーは非常に気まぐれな性格のため、頼めば言うとおりに動いてくれるということは無い。 時折要望を聞き入れてくれることがある、といった感じ。しかし中には気に入った魂をそのままどこかへ持って行ってしまったりする事もあり、その場合には蘇生は難しい。(そういう場合はNO-I世界に連れて行った可能性が高い) |
医療や科学に特化した魔術師達。
魔法薬や薬草の探求もしているため魔術に全く関与が無い科学オタク達という訳では無い。
外界によっては魔法が無い世界も当然存在するため、そうした外界の調査から得た外界の薬草や医学知識を用いて外界調査員達の手助けをしている。
また一時的に魔力枯渇があったり魔法により治療が出来ない場合等には魔法薬が役に立つ為、何でも魔法があれば解決すると思っている者達は後でハイレンに縋る事となるだろう。
異世界から仕入れたものは危険な物が多く、取り扱いに注意が必要な為ハイレンが自己責任で回収し保管・管理を行う。
ある意味危険物取り扱い魔術師とも呼べる。
一通りの取り扱い情報は世界情報を含め深淵に落ち込み保管されるが複雑な魔法薬の調合をハイレンが担っている。
(複雑な調合に関してはコルニクスも得意であるため、コルニクスのハイレンも多い)
知識があれば多少一般的な魔法薬ならば作れるがハイレンは最早科学者に近い。
ハイレンはよく外界へ出向くことが多いのと数が少ない貴重な存在である事からすぐに呼び出せるようなものでは無い。
薬草等の知識から多少医療方面にも知識がある者もいる。
通常の医療魔法で上手く効果が無い場合等はハイレンの意見を頼ると良いだろう。
βの魔力より発生したとされる神格・ケートスセプトに選ばれた無効化魔術師達。
魔力暴走を起こした者が主で、ケートスセプトによる魔力吸収をされた者が自然と無効化魔法を手にする。
ウルフ同様、ケートスセプトも神格である事からノーマルは無効化魔法に限り外界でも使う事が可能となっている。
ただし外界によってエネルギーや魔力の性質は異なる為外界のエネルギーを無効化するにはその世界の叡智が必要となって来る。
主に魔力暴走を起こした者の救助や外界者で魔力が安定しない者の補助、罪人の無力化、外部調査における援護など様々な場で活躍する。
魔力保有量が非常に高い事が特徴で、無効化魔法が使えながらも多くの制御アイテムを身に付ける必要になる。
通常洗練されたβの地では魔力暴走が起こる事は少ないのだが、ある意味バラトやウルフのように選ばれた者が魔力暴走をするとも言える。
侵食世界を専門に調査している魔術師達。
侵食世界にいる間は魔法の使用不可なのでノーマルと提携することもある。
魔力の無い場所での調査等が得意であることから、時折外界調査へも派遣されることがある。
この世界の外である異世界への調査へ出向く際、魔術師達は身体の構造を変えた形で外界へと向かう。
魂だけの存在のような形になって外界調査へ出向く為、
基本姿形はその世界に違和感の無い姿へ変わり、魂だけの存在な為頭を撃ち抜かれようがバラバラにされようが死ぬことは無い。
調査を終えるとその世界での調査員の記憶と存在は抹消され、必要に応じて調査員の記憶も叡智ごと抜き出されてしまう。
異世界は多くの危険が考えられる為基本的には事前分析がなされた後で送り込まれるが全てが当てになるものばかりでは無い。
βとの結びつきの強いバラト等は死んでも魂が強制的にβに帰還させられるなどの処置を施すことも可能となっている。
(NO-I世界のエネルギーが消費されたら元ある場所に戻される仕組みを利用している。
その処置が可能な者はそういう体と魂の作り替えを行う魔法を異世界調査へ行く前に施す決まりとなっている)
そのため何らかの形で魂が異世界に囚われてしまった場合でも、魂は消滅という形で粒子状になりβ世界へと戻って行く・
こうして魔術師達は得た叡智と神格世界の力を上手く利用して外界調査に役立てている――――――――
外界にて存在する生命体で、神格世界以外に関連した生物以外の存在を指す。
多種多様の世界がある為存在している者は人間であったり人外、エイリアン等様々である。
外界者の中には魔術師達同様、他世界やパラレルワールドについて認知し、干渉出来る存在もいる。
外界者は死後その世界のルール等に伴い転生したりするが、その多くが最終的には神格世界(α)へと辿り着くとされている。
【β者になる経緯】
何らかの形で神格世界に関わった外界者に関しては、調査対象として叡智を抜き取ったりする。
又、関わった者の中には魔術師達と共通の目的(神格世界の秘密の虜になる等)を持ち、魔術師に弟子入りを志願する者も現れる。
そうした者は魔術師の意思でバラトに一度通信を取り、β世界へ連れ帰る際βが拒絶しなければβ者として迎え入れる。
(βが認めるもしくは何らかの利用価値があると判断して迎え入れたという事になる為基本的にはバラトはβに入れた者を受け入れる)
βに受け入れられなかった者は記憶を消し、通常の対応を施す。
β世界では神格世界の性質が反映されており、β世界の住民以外は基本立ち入れないようになっている。
しかしβは知識を求める神格であるため時折気まぐれで誰かを引き入れる事もある。
侵入者に関してはバラトがβの意思を汲み取り侵入を許した理由を推察しながら誘導していく。
そして侵入者としての役目が果たされたら強制帰還を施す。
記憶の消去は侵入してきた対象によりけりだが、基本は記憶の消去を施すようになっている。
外界者には極稀に異世界へと干渉しやすい体質を持って生まれて来る者がいる。
そうした者達は自分の意思に関係無く異世界へ巻き込まれる事が多い為、意図せず異世界の知識を保有している事が多い。
また、異世界へ行ってしまった後帰って来れなくなるケースや、事故等により記憶や魂のみが異世界へ渡ってしまうケース、死後転生してしまうが生前の世界の記憶を有してしまったまま転生してしまうケース等様々ある。
彼らに共通しているのは、何か突出した力を持っている訳でも無い極一般的な者がなるケースが多いという点である。
その為侵入者や何かの目的を持ってβに危害を加えんとする者達と違い異世界探索者達は比較的危険性の乏しい存在であることが確認されている。
その為外界調査にて遭遇しても何ら驚く事は無く、通常通り記憶の抹消などの措置をする等して扱われる。