World


魔物の世界

魔物たちの住む世界。

不気味で危険で愉快でミステリアスである。

この世界には複数の勢力があり、この世界で生まれた者は皆その勢力のどれかに所属している。

名前

この(魔物の)世界では皆名前が無い。

名前は力ある者に与えられる。

名付けられる事によってその者の支配下となり、永遠を誓うことになる。

そして、それと同時にこの世界での存在を許される。

名前の無い者は主に奴隷として扱われることも多い。

 

人間の思念体や精神の一部がこの世界に迷い込む事はたまにあるが、本人で無く一部や分身等であるならばこの世界で死んでも人間世界の本体には支障は無い。

人間世界の名前はこちらの世界で口にしてはいけない。これはルールであり、破った場合は死ぬか、死よりも恐ろしい事が起こる。

屋敷

暖炉のあるヨーロピアンな屋敷。

外は茨の森。月は黒く、月明かりも黒い。雨も黒い。

夜は薄暗く闇に満ちている。星は白く綺麗。

 

屋敷はアルバスの領土と呼ばれる場所の境にある。

ヴィルヘルムの城の領地から入れる森を抜け、崖に架った橋を渡ると深い茨の森の先に屋敷がある。

茨は今は虚の指示で黒黙によって焼き払われた。そして今は髑髏男爵が虚に送った花で色とりどりの綺麗な花畑となっている。

 

移動の際は屋敷内で保有している黒い不気味な羽根のはえた馬に馬車を引かせて空を飛ぶ。

屋敷の地下

階段を降りると、黒い壁に仄青い火を灯す蝋燭が点々とついている。
果てしなく続く廊下と牢屋があり、そこの一つに美しい容姿の青年がいる。
足には枷が施されており、じゃらりと鎖を引き摺る音が響く。
その青年は虚と対となる存在で、あらゆる感情を吸い取ってしまう。
meaはそれにより人形のように心のない存在に一時期なっており、sirが接触した時も不気味なものを感じている。
恐らく魂すらも抜き取ってしまうのだろう。

屋敷を追い出された者の内のcello、X、禁色はその青年に触れた際に記憶を見たらしい。
それにより、その青年が虚と自分達を繋ぐ絆であり虚を支配していた魔女lysisなのだと知った。
喰とsirは触れてもただ狂気的で不気味な殺意だけを感じ取っており、人間は恐らく記憶の情報量が膨大過ぎて記憶出来ないかそもそも見れていないのだろうという事だった。

アルバスの地

魔法に満ちた地で、かつで強力で恐ろしい魔女が納める地だった。

その魔女が死んでからは南の森に他の魔女(i-on)が住み着いていたりする。

ヴィルヘルムの古城

辺りを外壁に覆われた古い城。

兵がおり、馬小屋や見世物小屋等があり奴隷の売買をしていると思われる。

ヴィルヘルムの兵達はアルバスの地にいる魔物(虚達のこと)を恐れ、アルバスの地どころかそこへ向かう森(ヒトイの森)にすら立ち入らない。

アルバスの地とヒトイの森は立ち入り禁止区域となっている。

城下には貧困の村があるが治安が悪く、村人は徘徊したり倒れていたり、人間が門に吊るされたりしている。

村人は人間ではない。Xやcelloは恐れられていたが人間である骸と喰は捕まったら他の者と同じく吊るされていただろう。

ヒトイの森

屋敷から橋を渡った先に広がる森。
ヴィルヘルムの兵や村人は皆、このヒトイの森への立ち入りが禁止されている。

魔女

この世界において魔女は絶対的力を持つ。
魔女は基本どの勢力にも属さず単独で生活をするが、魔女は基本気まぐれで、優しい魔女もいれば恐ろしい魔女もいる。
特に魔女lysisは絶大な力を持った恐ろしい魔女で、災いの象徴とされる程だった。

※上記の「アルバスの地」「ヴィルヘルムの古城」は、

過去勢力として存在した者達の名残であると考えられる。

ヴィルヘルムの古城は兵のみで、城に住む王がいるようには思えない。いたとしても仮初や後釜だろう。